銀行は長期にわたる不良債権処理を終えて業務利益を大きく伸ばしつつあります。
銀行の仕事といえば、かつては預金獲得が重要でしたが、今は、企業や個人に対する財務コンサルティングサービスの提供がキーとなり、個人向け貸付のノウハウ獲得、緻密な市場分析・経営分析能力、確実な審査能力・リスク管理能力が今後の課題となっています。
保険業界は生命保険(第1商品)、損害保険(第2商品)に続く第3商品(医療保険や介護保険など)で市場拡大を目指していますが、規制によって守られていた国内市場が自由化し、外資系企業が激しい攻勢をかけてきています。
証券業界もネット証券が急成長を果たし、2004年末に始まった他業種の証券仲介業参入解禁によって、銀行やクレジットカード会社、不動産会社、自動車販売会社などが新たに参入してきました。
金融ビッグバンの影響によって、銀行・証券・保険業界の垣根は取り払われつつあります。
そんな混淆とした時代だからこそ、金融業界では既存の枠にとらわれない若い頭脳とパワーが必要とされています。